城田中学校 トピックス
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道徳の授業◇1年生/テーマ「懸命に生きる子どもたち」
2017/11/30
11月30日(木)
1年生は、午後、道徳の授業でした。
ICTルームを使用し、A組は5限目に、B組は6限目にそれぞれ行いました。
テーマは「懸命に生きる子どもたち」。
教材は、DVD映像「ゴミ捨て場に生きる人々」。
『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』という本の特典映像です。
本の著者は、池間哲郎さん。
本の中には、ゴミ捨て場で一生懸命に働く子どもたちの話が出てきます。
DVDにはその様子が映像として凝縮され、著者のナレーションで解説が加えられています。
■カンボジアのゴミ捨て場で生きる子どもたち。
広大なゴミ捨て場でゴミを拾い、お金に換えて生活をしています。
気温が40度を超える日も珍しくない猛暑の中で、異臭・毒ガスのたちこめる中で働いています。
そうした過酷な状況で1日8時間から10時間働いても、稼ぎは日本円で80円から120円だそうです。
◇「あなたの夢は何ですか。」 池間さんがある少女に聞きました。
「大人になるまで生きることです。」 少女は答えました。
栄養不足や病気などで、15歳まで生きられるのは3人に1人しかいません。
◇ハーレちゃん(9歳)は、父、母、弟、妹の5人家族。学校には行けません。
家族のために、ゴミ捨て場で1日中働いて80円程度を稼ぎます。
「大きくなったら何になりたいですか。」と池間さんが聞きました。
少女は何も答えず、うつむいてしまいました。
しばらくして、「何もありません。夢もありません。生きるだけで精一杯です。」と言いました。
◇ケンくんは、夕方5時から翌朝まで働きます。
その方が稼ぎが良いとのこと。
夢を聞くと、「一度でいいから、お腹いっぱいご飯を食べたい。」と答えました。
食事は1日1回。ご飯に塩をかけるだけの時もあるといいます。
◇ある日、子どもたちと一緒に近くの公園にピクニックに行くことになりました。
お昼にお弁当を配ったところ、「こんなご馳走食べたことが無い!」と大喜び。
しかし、みんなすぐに、お弁当にふたをしてしまい食べません。
4歳くらいの少女がトコトコと池間さんの前にやって来て、こう言いました。
「お家に持って帰って、お父さん、お母さんと一緒に食べていいですか。」
どの子も家族への深い愛情を持っています。
◇池間さんは、映像の最後を次のような言葉で結びました。
夢は、大人になるまで生きること、1回でいいからお腹いっぱい食べること。
どんなにつらくても、懸命に生きる子どもたちがいることを知ってほしい。
■授業の初めに、テーマが示されました。
「いのち」。これまでの道徳の授業で、重点的に学習してきたテーマ。
そして、今日の学習のテーマは、「懸命に生きる子どもたち」。
■続いて、これから視聴するDVD映像の原作者である池間哲郎さんのプロフィールが紹介されました。
池間さんは、1954年沖縄県生まれ。
サラリーマンを経て29歳の時に映像制作会社を設立。
経営者及びカメラマンとして結婚式、記録映像、CM等の撮影・制作を行ってきました。
その一方で、1990年よりアジア各国のスラム街やゴミ捨て場などの貧困地域の撮影・調査・支援を開始。
1995年より自らが撮影した映像・写真を用いた講演・写真展、執筆活動を続けています。
貧困地域に生きる人々の姿から、一生懸命に生きることの大切さ、感謝の心、命の尊さを伝えています。
■いよいよ、「ゴミ捨て場に生きる人々」のDVD映像がスタートしました。
生徒たちの眼差しが映像に向けられ、よそ見をする生徒は誰一人いません。
同世代の子どもたちの過酷な生き様を見て、生徒たちの表情から笑顔が消えていきました。
映像が終了しても、しばらく沈黙が続きました。
■授業では、ワークシートが配付されました。
学習活動の展開に合わせて、自分の意見や考えを書いて、まとめるようになっています。
また、意見を発表し合い、多様な考え方に気づき、自分の考えを深められるようになっています。
DVD映像の視聴後は、次のような学習活動が展開されました。
【学習活動1】
DVD映像「ゴミ捨て場に生きる人々」を見て一番印象に残ったことについて考え、課題をつかむ活動。
「DVDを見て一番印象に残ったのはどんな所でしたか。」と教員が問いかけました。
生徒たちはしばし沈思黙考。
間もなく、真剣な表情でワークシートに意見を書き始めました。
その後の発表では、次のような意見が出されました。
◇「子どもたちの夢が大人まで生きること」というところが印象に残りました。
理由は、日本では当たり前に出来ることが出来ないからです。
「15歳まで生きられるのはどれくらいの人数でしたか。」と教員が聞きました。
「3人に1人です。」と生徒たちは答えました。
栄養不足と劣悪な環境での労働から、病気にかかりやすくなっていることを教員が説明しました。
◇弁当をもらった時に、家に持って帰って家族と食べていいかと聞いたところです。
家族への優しさを感じたからです。
教員から、次のような話が付け加えられました。
池間さんが、猛暑の中で働く子どもたちのために、帽子を日本から取り寄せて渡したことがありました。
子どもたちは、その時は嬉しそうにかぶりました。
しかし、翌日からは誰一人としてかぶってこなかったそうです。
どうしてか分かりますか。
実は、翌日からは、お父さんがかぶっていたのです。
子どもたちの親を思う気持ちからです。
【学習活動2】
ボランティアに大切なことについて考え、意見交流を通して多様な考え方に気づく活動。
池間さんが20年間の活動で実感した「ボランティアに大切な3つのこと」について考えました。
1つ目と2つ目はワークシートに書いてある内容を読んで、池間さんの考え方を理解しました。
◇1つ目「知ることも大切なボランティア」
理解する、解(わか)る、知ることも大切なボランティアです。
毎日、貧しさのために多くの命が失われます。
そのほとんどは、何の罪もない子どもだということを知ってください。
◇2つ目「少しだけ分ける」
皆さんの優しい心を少しだけ分けてください。
100%の愛はいりません。1%だけでいいのです。
私は100円がなくて失われる命を見てきました。
私たちが、このような問題に少しだけ心を向けると、間違いなく多くの命が救われます。
皆さんが少しだけ何かを我慢し、分ける心が大事です。
◇3つ目「最も大切なボランティアは・・・」
3つ目の最も大切なボランティアは何かについて考え、ワークシートに書きました。
その後、6つの班に分かれて意見を出し合い、話し合いました。
生徒たちが考えた最も大切なボランティアは、次の通りです。
・1日でも長く生きる。
・しっかり生きる。
・助けること。
・一人一人が意識をして出すゴミを減らすこと。
・募金活動など、まずは自分たちで出来ることをどんどん進めていこうとする考えが最も大切。
・自分が必要ではなくなったものを寄付する。
・食べ物や服を無駄のないようにする。
・見て見ぬふりをせず助けようとする気持ち。
・普段食べているものを残さずに食べる。
・満腹になるまで食べられない子どもたちがいることを忘れない気持ち。
・思っていることを実行に移す。
・してあげるという気持ちではなく、ちょっとした「助けたい!」という気持ちで行動すること。
・少しでも長く生きて、一人一人助け合う。 など
【学習活動3】
最も大切なボランティアについて知り、これからの自分の行動につなげて考える活動。
「ボランティアに大切な3つのこと」が記されたプリントが配られました。
生徒たちは、3つ目の最も大切なボランティアの内容を黙々と読みました。
池間さんは、「最も大切なボランティアは自分自身が一生懸命に生きること」と言っています。
そして、その意味を次のように説明しています。
◇私はアジアの子どもたちの話をして、映像を見せました。
◇しかし、「彼らが可愛そうだから助けてください。」と訴えているわけではありません。
◇誤解しないでください。
◇私が皆さんにお願いしたいことは、皆さんが考えていることとは全く逆です。
◇ゴミ捨て場に暮らしている子どもたちから、一生懸命に生きることの大切さを学んでほしいのです。
◇一生懸命に生きる人だから、自分の命も他人の命も尊いと思います。
◇真剣に生きる人だから、相手の痛みや悲しみも胸に伝わってくるのです。
■劣悪な環境の中でも、毎日を必死に懸命に明るく生きる子どもたち。
幼い弟や妹の面倒を見て、親の助けになりたいと、傷だらけになりながら命がけで働く毎日。
悲惨な状況の中、我慢することを学び、感謝の心を忘れず、生きることに真剣に向き合う子どもたち。
生徒たちは、こうした子どもたちの姿から、たくさんの大切なことを学んだことでしょう。
この学びを、自分自身が一生懸命に生きることにつなげて考えることが大切です。
そして、少しでも行動に移すことができるように願っています。
学校の環境整備◇学校業務員の皆様、ありがとうございました!
2017/11/30
11月30日(木)
市内小中学校の学校業務員の皆様にご協力いただき、学校の環境整備が行われました。
学校中の樹木の枝切りや刈り込み、清掃作業などに、1日がかりで取り組んでいただきました。
お集まりいただいたのは、他校の13名の学校業務員の皆様。
本校の学校業務員の松原さんと共に14名体制での作業となりました。
普段は、学校業務員の松原さんが、学校の環境整備に取り組んでいます。
◇校舎内外の施設設備の整備・修繕・清掃、ゴミの処理
◇樹木のせん定、草刈り、文書の運搬など。
そのおかげで、生徒の安全が確保され、教育環境は美しく保たれています。
しかし、今回のように大規模の環境整備の場合は、市内の学校教務員が共同で作業にあたります。
「気持ちよくお正月を迎えられるくらい綺麗にしましたよ!」
作業を終わりに近づいた頃、一人の学校業務員の方が言いました。
その言葉のとおり、本当に綺麗にしていただきました。
ありがとうございました。
多くの皆様の支えのおかげで、生徒の皆さんは、毎日、気持ちよく学校生活を送ることができています。
そうした周りの方々への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
そして、自分ができる学校の環境整備に率先して取り組みましょう。
5限目の休み時間◇3階廊下/3年生・「おくのほそ道」の暗唱
2017/11/30
11月30日(木)
5限目の休み時間に3階廊下で、3年生の生徒たちが列を作っていました。
近くに行ってみると、国語科担当の東先生に「おくのほそ道」の暗唱を、一人一人順番に聞いてもらっていました。
休み時間も、みんな頑張っていますね!
◆『おくのほそ道』の序文(一部)
※「奥の細道」とも表記されるが、中学校国語の教科書では「おくのほそ道」と表記。
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふるものは、日々旅にして旅を栖(すみか)とす。
古人も多く旅に死せるあり。…
◆『おくのほそ道』について
『おくのほそ道』は、元禄文化期に活躍した俳人松尾芭蕉による紀行文。
元禄15年(1702年)刊。
日本の古典における紀行作品の代表的存在であり、芭蕉の著作中で最も有名。
作品中に多数の俳句が詠み込まれている。
芭蕉は、崇拝する西行の500回忌にあたる1689年(元禄2年)に江戸を出発。
門人の河合曾良を伴って、奥州、北陸道を巡った。
全行程約600里(約2400q)、日数約150日間の旅ののち、元禄4年(1691年)に江戸に帰った。
この内、『おくのほそ道』では、武蔵から下野、岩代、陸前、陸中、陸奥、出羽、越後、越中、加賀、越前を通過。
旧暦9月6日に美濃大垣を出発するまでが書かれている。
お昼休み◇3A教室 /3年生・英会話のRecitation(暗唱)
2017/11/30
11月30日(木)
お昼休みに3年生の教室に行くと、生徒たちが、真剣な表情で英語の教科書を見ていました。
教室の後方、入口近くでは、英語科担当の中川先生が、2人1組の英会話の暗唱を聞いていました。
■教科書は、Let's Talk C「玉子料理はいかがですか」のコーナー。
食べ物や飲み物を丁寧にすすめる表現、それを承諾したり、断ったりする表現が出てきます。
■ペアによる会話の場面設定と会話表現は、次のようなものです。
<場面設定>
◇エマは友達の久美の家に泊まりに行きます。
◇朝起きると、久美の父親が朝食を作っています。
<会話表現>
Emma:Good morning,Mr Tanaka.
Mr Tanaka:Good Morning,Emma.
We're almost ready.
Emma:It smells great.
Mr Tanaka:Would you like some scrambled eggs ?
Emma:Yes,please.
Mr Tanaka:And how about some juice ?
Emma:Thank you.
授業中に発表できなかったペアが、休み時間に発表しているとのことでした。
身振り、手振りを交えながら、気持ちを込めて会話するペアもありました。
昼休みも、みんな頑張っていますね!
職場体験学習/2年生◇3日目・最終日
2017/11/30
11月30日(木)
2年生の職場体験学習の3日目。
体験活動の3日目を迎えた生徒たちは、最終日の今日も、各事業所等で一生懸命に働きました。
事業所等の都合で2日で体験活動を終えた生徒たちは、学校に登校して学習に取り組みました。
生徒たちは、事業所等の雰囲気にも慣れ、これからという時に最終日を迎えたのではないでしょうか。
せめて5日あればと思いますが、事業所等の負担を考えれば、仕方のないことかも分かりません。
しかし、生徒たちが、2日又は3日間という限られた時間で、多くのことを学んだのも事実です。
事業所等を訪問して、3日目の生徒たちの様子を見ました。
どの生徒も意欲的で、元気に活動していました。
「もっと働きたかった。」「すごく楽しかった。」という声をたくさん耳にしました。
夕方、最終日の活動を終えた生徒たちが、「ただいま!」と言いながら学校に戻ってきました。
とても爽やかな表情をしていました。
きっと、充実した楽しい体験活動だったのでしょう。
大変お忙しい時期に、ご協力いただいた事業所等の皆様方には、生徒たちが大変お世話になりました。
心から感謝いたします。ありがとうございました。
職場体験学習/2年生◇2日目
2017/11/29
11月29日(水)
2年生の職場体験学習の2日目。
生徒たちは、各事業所等で様々な仕事を体験させていただきました。
2日目は、事業所等の雰囲気にも慣れ、任された仕事に一生懸命に取り組んでいました。
◇幼稚園や保育所での教育・保育の補助
◇皿洗いやラーメンなどの調理補助
◇食材の準備、商品倉庫の整理や清掃
◇商品の数量の確認と品出し、商品の袋詰め
◇店舗周辺の掃除、パーティー会場の準備
◇車の整備の補助、水質検査、施設の草刈り
◇施設や設備、装備品等の見学、放水訓練
◇整列や行進等の体験、体験喫食、救助訓練
◇洗髪体験、仕事場の掃除
◇犬のブラッシングや爪切り など
事業所等を訪問し、生徒たちに声をかけて様子を聞きくと、いろいろな返事が返ってきました。
「緊張します。」「楽しいです。」「仕事の大変さがわかりました。」
「苦労もあるけど、やり甲斐があります。」…
生徒の皆さんには、体験を通して、たくさんの気付きや学びがあることを願っています。
ご家庭では、生徒たちの話をよく聞いてください。
そして、保護者の皆様の仕事の苦労や楽しさ、やり甲斐などを話してください。
ご家庭での対話をよろしくお願いします。
各事業所の皆様には、生徒たちに、丁寧な説明や指導をいただくなどお世話になっています。
本当にありがとうございます。
明日もう1日ご協力いただく事業所等もあります。
どうぞよろしくお願いします。
職場体験学習/2年生◇1日目
2017/11/28
11月28日(火)
2年生の職場体験学習がスタートしました。
望ましい勤労観、職業観、将来の夢や希望の実現を目指す意欲の育成などを目的として実施します。
2年生では、これまでの授業で、職業についての調べ学習を実施しました。
また、働くことの意味について考える学習にも取り組んできました。
職場体験学習は、このような学習活動と関連させ、年間を通したキャリア教育の一貫として実施。
今年は、16の事業所等が生徒たちの活動にご協力いただきました。
各生徒が活動する事業所等は、受入人数や生徒の希望等を考慮しながら決定しました。
事前学習では、活動の心構え、出勤時刻、服装、身だしなみ、挨拶、話し方などの学習を行いました。
生徒たちと話をすると、普段はできない体験学習を楽しみにしている生徒も多いようです。
慣れない環境で緊張するかも分かりません。
失敗することもあるでしょう。
しかし、それら全てが貴重な体験です。
失敗を恐れず、何事にも積極的に挑戦しましょう。
2年生の皆さんにとって、学校ではできない貴重な体験となることを願っています。
生徒たちの活動にご協力いただきます事業所等の皆様、ありがとうございます。
ご負担をおけかいたしますが、生徒たちのことをどうぞよろしくお願いします。
【ご協力いただいた16の事業所等】 ※順不同、敬称略
◇中須保育園 ◇來々軒 ◇シャロン ◇三重トヨペット(伊勢小俣店)
◇シティホテル ◇愛犬美容室ポチ ◇コメリ玉城店
◇宮川用水土地改良区 ◇消防署 ◇あじ横産直市場
◇光風 ◇TSUTAYA伊勢上地店 ◇あじへい ◇小俣幼稚園
◇自衛隊(久居駐屯地・明野駐屯地) ◇モリモトビュティープラザ
伊勢あかりのぽーく U◇家庭科/1A(5限目)・1B(6限目)
2017/11/28
11月28日(火)
「伊勢あかりのぽーく」を題材にした1年生家庭科の2時間目の授業を行いました。
1年A組は5限目、1年B組は6限目の調理室での授業でした。
今日は、伊勢屋精肉店(伊勢市小俣町)の雲井慎也さんをお招きしました。
■調理室のホワイトボード前のテーブルには、真空パックされた豚の枝肉が置かれました。
ほとんどの生徒は、大きな枝肉を間近で見るのは初めてで、みんな驚きの眼で眺めました。
また、今日の調理実習で使用する2種類の豚肉のスライスが、トレーにたくさん用意されていました。
明野高校で育てられた「伊勢あかりのぽーく」。
雲井さんは、肉の部位や特徴についても丁寧に説明してくださいました。
■ホワイトボードには、次のように、2種類の肉の紹介が書かれていました。
いずれも明野高校で育てられ、出荷された豚です。
◇誕生日 3/21
◇出荷日 10/26
◇品種 LWB(白)
母 L…ランドレース
W…大ヨークシャー
父 B…バークシャー
◇誕生日 3/29
◇出荷日 11/6
◇品種 バークシャー(黒)
LWBの品種は、今日、食べ比べる2種類の豚肉の一方の肉。
バークシャー(黒)の品種は、テーブルに置かれている枝肉。
とちらも、全国的に肥育頭数が少なく、希少価値も高いとのことです。
■雲井さんは、次のようにおっしゃいました。
◇明野高校と提携して「伊勢あかりのぽーく」というブランド名の豚肉を販売しています。
◇生徒たちが愛情を持って育てた豚肉を、一般の豚肉と食べ比べてください。
◇一般の肉の方は、チリ産のアンデス高原豚です。
◇最初は、塩、コショーなしで食べ比べて、どちらが明野高校の豚か答え合わせをします。
◇その後、塩、コショーをしてもう1枚ずついただきます。
各班の代表生徒1名ずつが、班の人数分の豚肉を受け取りに、前のテーブルにやってきました。
雲井さんは、Aの肉、Bの肉と2種類の豚肉を区別して渡しました。
A、Bそれぞれ1人2枚ずつ、合計1人4枚ずつのスライスされた豚肉が配られました。
豚肉の色や艶を見て、「Aの方が明野高校の豚肉だと思う。」と言う生徒もいました。
確かに、Aの方は色に淡い赤みがさし艶があり、美味しそうに見えます。
■いよいよ調理実習のスタート。
フライパンに油を引き、まずはAの豚肉を焼いて食べました。
「うーん! 美味しい!」
どの生徒からも声が上がりました。
次はBの豚肉。
「うーん! 美味しい!」
またまた、声が上がりました。
「両方とも美味しかったで終わってはいけませんよ。」と声をかけました。
すると、生徒たちは口々に、「Aの方はすごく柔らかいです。」と言いました。
「Bの方は、少し硬くてパサパサしています。」
「味はどうですか。」と聞きました。
「どちらも美味しいけど、やっぱりAの方が美味しいと思います。」
少し悩みながらも、すぐに返事が返って来ました。
「Aの方が美味しい!」
「明野高校の豚はAの方です。」
■食べ比べを終えて、みんなが席に着きました。
いよいよ答え合わせです。
「Aの方が明野高校の豚だと思う人は、手を挙げてください。」と雲井さんが言いました。
多くの生徒が手を挙げました。
「Bの方だと思う人。」
数名の生徒が手を挙げました。
雲井さんが答えを発表しました。
「明野高校の豚は、Aの方です。」
Bのチリ産の方は、油抜きがされていて、油が少ないことなども説明してくれました。
その後は、A、B両方の豚肉を、塩、コショーで味付けをして自由にいただきました。
給食後の5・6限目の時間でしたが、生徒たちは、パクパクと美味しそうに食べました。
■雲井さんは、自らの仕事に対する思いについても語られました。
また、生徒からの質問にも、快く真摯に答えてくださいました。
(生徒からの質問と回答)
Q:肉には筋がありますが、どういう風にして食べたらよいですか。
A:筋切り包丁を使って、筋を切って調理します。
Q:肉の値段は、季節によって変わるのですか。
A:いい質問ですね。変わります。豚と鶏は毎週相場があります。牛は毎月です。
Q:捨てる部位はありますか。
A:ありません。どの部位もいろいろな調理方法で食べることができます。
生徒たちは、2日間の授業を通して、たくさんの大切なことを学ぶことができました。
明野高校生産科学科の生徒の皆さんと先生方、伊勢屋精肉店の雲井慎也さんのご厚意に感謝します。
ありがとうございました。
伊勢あかりのぽーく T◇家庭科/1A(3限目)・1B(4限目)
2017/11/27
11月27日(月)
1年生の生徒たちが、家庭科の授業で「伊勢あかりのぽーく」について学習しました。
「伊勢あかりのぽーく」は、明野高校の生徒たちが種付けから出荷まで愛情を込めて育てている豚。
これを伊勢屋精肉店(伊勢市小俣町、店主は雲井慎也さん)が地元産の豚肉として販売しています。
地域の新ブランド商品として、今後の発展が期待されています。
数年前、地域の催しで偶然、明野高校と地元商工会との出店ブースが隣同志になったそうです。
その時、明野高校の取組を伊勢屋精肉店の雲井さんが知ることになりました。
これまで、明野高校が肥育した豚は、三重県産の豚肉(みえ豚)として出荷されていました。
雲井さんは、生徒たちの畜産への思いや希少な豚肉の味を、消費者に届けたいと考えたそうです。
これが、「伊勢あかりぽーく」の始まりです。
本年2月15日に、明野高校の生徒たちと雲井さんが、伊勢市役所を訪問。
鈴木健一市長に、商標登録を出願した報告と豚の肥育実習の様子をPRしました。
明野高校の生徒たちは、次のように言っています。
◇豚の肥育の中で、「命の大切さ」や「食への考え方」が変わりました。
◇生まれてきて、人の命を支えてくれることに「感謝」の気持ちでいっぱいです。
◇絶対に美味しい!と言ってもらえるよう「自信と誇り」を持って育てています。
授業は、今日と明日の2日間の日程で、それぞれ1時間ずつの合計2時間の計画で実施。
今日は、その1時間目。
3限目に1Aで、4限目に1Bで、同じ授業が行われました。
ゲストティーチャーは、明野高校の生産科学科畜産専攻生7名と教員2名。
学習活動の展開は次の通りでした。
【学習活動1】
■豚について興味を持って考える活動/「クイズとんとん」への回答
明野高校の生徒が前に出て、豚に関する15項目のクイズを出題。
1年生の生徒たちは、6つの班に分かれて答えを考えました。
高校生たちが各班を回ってアドバイスをしてくれました。
<「クイズとんとん」の質問項目と回答> ※15項目中の一部を掲載
◇豚は汗をかくのか?
→かかない。
◇人より嗅覚は発達しているのか?
→している。高級食材のトリュフも発見できる豚もいる。
◇豚の体温調節は何か?
→泥浴びや水浴びなど。
◇1回の平均出産頭数はいくつ?
→7〜14頭。明野高校では平均12頭。18頭もあった。
◇雄の子豚が生後2週間でする作業は何か?
→去勢。肉が硬くならないようにしたり、交配を避けたり、キバが伸びてケガをしないようにするため。
◇豚は主に何に加工されるのか。(3つ)
→ハム、ベーコン、ウィンナー。
◇遺伝的に望ましくない個体を除くことを何と言うか?
→淘汰。生まれつき小さな豚などは淘汰される。
このような命があることも知ってほしい。
明野高校では、淘汰をしないようにしている。
◇出荷の時の平均体重は何kg?
→110〜115kg。
【学習活動2】
■豚の誕生から出荷までのプロセスを知る活動/スライド「命の大切さ〜出産から出荷まで〜」の視聴
豚の誕生、授乳期、離乳、肥育、出荷の約6か月間の様子をまとめたスライドを視聴しました。
高校生たちが制作したスライド。
養豚の苦労や喜び、豚との出会いを通して気づいた食べ物の有難さ、命の大切さが伝わってきました。
@豚の誕生(生後0日)
・産まれてすぐはとても小さい!
・キバと尻尾切りは重要な作業。
・僕たちが産まれた時の平均体重は1.3kgなんだよ!
A授乳期(生後1〜4週間)
(生後1〜3週間)
◇鉄剤接種 ◇雄豚去勢
・母乳だけでは鉄分が不足する。
・不足すると子豚は貧血で死ぬことがあるため、人の手で鉄剤接種を行う。
・雄豚は去勢しないと肉が硬くなってしまう。
・群飼育をしているため、交配をする可能性がある。
・キバが伸びて、他の豚をケガさせてしまう。
(生後4週間)
・混合ワクチン接種1回目(AR・マイコプラズマ肺炎)
※離乳後2週間に2回目のワクチン接種を行う。
B離乳(生後1か月)
・体重は約7〜8kgになる。
※生後0日の約1.3kgの7倍。
C肥育(生後2〜6か月)
・生後3か月から定期的に測定。
・課題研究としてお茶豚の肥育も行っている。
※豚の飼料に明野のお茶を2%混ぜて与え、肉質の変化を調査。
※昨年1%混ぜて与えた結果、肉質が良好になる傾向があった。
※飼料にビール粕を1s混ぜて育成豚に与え、食欲増進を図る。
D出荷(生後約6か月)
・生後約6か月(110kg〜115kg)になったら出荷します。
・出産から今まで見てきた私たちにとっては、出荷が一番つらいです。
・私たちが生きていくために、豚たちは命を授かり命をなくしていきます。
・命を持って私たちに食べ物のありがたさを教えてくれています!
最後のスライドは、笑顔の生徒たちが1頭の豚と写した1枚の写真。
この豚は、産まれた時とても小さくて、淘汰するかどうかをみんなで話し合ったそうです。
そして、出された結論は、命ある限り大切に育てること。
こんなに長く生き、大きく成長するとは誰も思わなかったそうです。
目が見えないので警戒心は強いですが、名前を呼ぶとそばに近寄って来るとのことです。
【学習活動3】
■畜産専攻生の想いを感じ、命について考える活動/「畜産MOVIE」の視聴
畜産専攻生が制作した映像は、次のような言葉で始まりました。
◇畜産実習で自分たちが感じている想いを皆さんに伝えたいと思います。
◇はじめまして、私たちの天使たち。
◇でも一緒に過ごせるのは、たった半年…。
◇そんな限られた時間だけど、私たちは精一杯愛情を込めるよ。
畜産専攻生たちにとって豚は天使であり、半年間、愛情を注いで育てます。
天使たちと過ごしている時間は、とても楽しくて時間がたつのがはやいと感じます。
出荷の時、立派に成長した天使たちに感動すると同時に、悲しみと罪悪感が込みあげてきます。
映像の最後は、次のような言葉で結ばれました。
◇天使たちのおかげで、食べ物の大切さを教えてもらいました。ありがとう。
◇今までより命の大切さについて考えるようになりました。
◇天使たちの命を無駄にしないように、日々、感謝したいです。
◇出産から出荷までの天使たちとの時間は、私たちの大切な思い出です。
◇畜産に関われてよかった。
言葉を通して思いが伝わり、教室内がしばらく静まり返りました。
生徒たちが授業後に書いた感想には、食への感謝、命の尊さへの気づきが見られました。
命について考える時間、素晴らしい学びの機会を与えていただきました。
明野高校の生徒たちと先生方に感謝します。
そして、可愛らしい豚たちに心から感謝します。
ありがとうございました。
資源回収◇保護者の皆様、地域の皆様、ありがとうございました!
2017/11/25
11月25日(土)
PTA主催の資源ごみの回収が行われました。
朝から太陽の光りが運動場を照らし、11月下旬にしては暖かい天候に恵まれました。
生徒たちは、午前半日の土曜授業として、朝8時から保護者の方々と一緒に活動しました。
1・3年生は、8つの地区別に指定された場所に集まり、各地区での回収作業に取り組みました。
2年生は、学校に集合し、各地区から運ばれてきた資源ごみをコンテナに積み込みました。
各地区での作業が終了した1・3年生は、随時、学校に集まり、積み込み作業に合流しました。
新聞紙、雑誌、段ボール、アルミ缶、牛乳パック、布類など…。
保護者の皆様が、軽トラックや乗用車で、次々に運んでくださいました。
生徒たちは、それらを車から降ろして、コンテナに積み込みました。
新聞や雑誌については、しばってあるひもをハサミで切って取り除きました。
ひもを切ると、1s1円の割合で高く取ってもらえます。
どの生徒も一生懸命でした。
どの生徒も、頼んだこと、指示したことには、「はい!」と気持ちの良い返事をして、すぐに動き出しました。
新聞や雑誌を「はい」と言って受け取ると、生徒たちから「ありがとうございます!」という言葉が返って来ました。
城田中学校の生徒たちは、よく働きます。
資源回収の締めくくりに、全校生徒が昇降口前に整列。
山本百年PTA会長からご挨拶をいただきました。
生徒たちの働きぶりへのねぎらいと、今後の活動に対する激励。
保護者を代表した優しさにあふれるお言葉でした。
保護者の皆様には、早朝から資源回収にお取り組みいただき、ありがとうございました。
お車を提供いただいたお家もあり、大変助かりました。
PTA本部役員・委員の皆様には、準備段階から大変お世話になりました。
また、本部役員の皆様は、当日、生徒たちと共に、運動場で最後まで働いていただきました。
資源回収にご協力いただいた地域の皆様方にも感謝いたします。
回収した資源ごみは換金し、生徒たちの部活動や教育活動などの経費として活用させていただきます。
お家の方々や地域の皆様のご協力で学校教育の充実が図られています。
生徒の皆さんは、このことを再確認し、感謝の気持ちを忘れずに生活していきましょう。
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